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Cygwinについて

 CygwinはGNUの開発ツールを含む、UNIXのさまざまなフリーソフトウェアをWindowsに移植したものです。この移植には、UNIXのAPIをWindowsのAPIでエミュレーションするライブラリ(Cygwin DLL)と、このライブラリに対応したGNUの開発ツール(GCC、binutilsなど)が用いられています。 UNIX系システム向けに開発されたソースコードをWindows 上で動作できるように翻訳して、使用することができます。UNIX上のシステムで既にコンパイル済みのバイナリコードをWindows上で動かすものではありません。
 Cygwinに含まれているパッケージの中には、基本システム・開発ツール・Webツール・データベースツール、Xサーバなどがあり、気象で取り扱うような大量のデータ処理を行う上で非常に便利なツールが多くあります。

ダウンロードとインストール

インストーラの入手

 Cygwin の総本山のサイトより、インストーラを入手します。インストーラの保存場所は任意です。ダウンロードしたら、インストーラを実行します。

インストールの流れ



ること。

追加で入れておいた方が良いソフト

 1. gswin32, gsview : 作図で出力される、ps 形式・eps形式のファイルを表示・操作するためのソフトです。ps, eps 形式から bmp, jpeg 形式への変換を行うときに必要になります。
2. cygwin : Windows 上の UNIX系OSのエミュレータ。シェルスクリプトを作成して動かす場合は必要不可欠です。Windows上で動かす場合、バッチファイルを作成すれば同様にできます。
3. テキストエディタ: xyzzy などフリーウェア・シェアウェアいろいろあります。

Linux 版のインストール

Linux版では、install_gmt というインストールファイルを取得します。インストールフォームのページに記載されている設定項目を選択し、GET PARAMETERS ボタンをクリックして、パラメータファイル(GMTparam.txt)を取得します。
 パラメータファイルを取得したら、root権限で以下のコマンドを実行します。
sh install_gmt.sh GMTparam.txt
 Linux 版では、NetCDF形式のデータを扱うため、NetCDFライブラリをインストールする必要があります。インストールされていない場合は、インストールフォームで、netCDFを追加インストールするようにしましょう。
 また、GDALに関するサポートが開始されていますが、GDALが何か分からなければ、デフォルト設定(サポートツールをインストールしない)でいいでしょう。
 インストールが完了したら、ユーザーの環境設定を行います。
tcsh の場合
setenv NETCDF (netcdf のインストール先)
setenv GMT (GMTのインストール先)
setenv PATH "$PATH:${GMT}/bin"
setenv MANPATH "$MANPATH:${GMT}/man"
bash の場合は、上のtcshの例の setenv を exportに変えるとよい。

NetCDFを Intel Compiler でインストールしている場合、GMTのインストール時にIntel Compiler のフルパスを入力する必要があります。gcc コンパイラを使うと、ライブラリのミスマッチが生じて、正常に動作しなくなります。